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2018年07月18日

【波照間島2018】ぱいじま2・初乗船!良いところあまりなし?

今さらですが、波照間島への新造船「ぱいじま2」に乗って来ました。でもホントは乗りたくて乗ったわけでは無いんですけどね。だってこの「ぱいじま2」って、通常の小型船の1.5倍も島まで時間がかかるって話。正直なところ、フェリーとそんなに時間が変わらないのに、料金はフェリーの倍ですから、できれば乗りたくありませんでした。

しかし今回の滞在は、フェリーで往復するほど時間に余裕がなかったので、致し方なしで乗って来ました!

ぱいじま2は始発便と終便に就航!乗船場所に注意!!

遠近法もあるけどこの大きさの差
始発便と終便以外は従来の小型艇

「ぱいじま2」が就航している便は、波照間島への始発便と最終便。早い話が最も混雑する便に就航している感じです。この2便で日帰りするなら、ある程度時間がかかっても気にならない人が多いですからね。また始発便と終便ではない、昼前の2つの便は従来通りの小型船。まぁこの便は途中で西表島の大原港に寄るものもあるので、小型船の方がいろいろ都合が良いんでしょうね。

ちなみに「ぱいじま2」の石垣島での乗り場は船が大きいので、通常の離島ターミナル目の前ではなく、少し離れた場所なので要注意。ドリーム乗り場(とぅもーるネットセンター側)のさらに先って感じです。従来の小型船の乗り場とは違いますので注意しましょう。また波照間島でも通常の浮き桟橋ではなく、フェリーが停泊するふ頭に発着することもあるので、どちらにしても乗船場所はチケット購入時に確認しておきましょう!

ぱいじま2の船内の様子!かなり揺れます!!

ぱいじま2の船内
小型艇の船内

そして船内。上の写真が「ぱいじま2」で、下の写真が従来の小型船です。まぁ言うまでもなく全く違いますね。小型船の時は天井に頭をぶつけそうなぐらい低かったですが、「ぱいじま2」は普通に立って歩ける感じです。まぁ小型船の際はあまりに揺れるので航行中に立つことは、基本的に禁止ですけどね。また座席自体も前後のピッチは新造船の方が広め。座り心地自体は大して変わりません。足元が広くなっただけです。

そして気になる揺れ。「ぱいじま2」はいわゆる船底が2つある双胴船なので、小型船よりも揺れが小さいと言われていますよね。しかし実際はそんなことありませーーーん。

むしろ船のサイズが大きくなったので、揺れ幅(振幅)は大きくなりました。小型船の際は小さな揺れが延々続く「自家用車の揺れ」でしたが、「ぱいじま2」は大きな揺れが延々続く「バスの揺れ」って感じでした。普通の車では酔わないけど、バスだと酔う人は要注意です。

結果「ぱいじま2」では船酔いする人が続出。小型船の時より多かったような気がします。

さらに「ぱいじま2」には、小型船にはあった屋外デッキがないので、逃げ場が一切ありません。もちろん窓もドアも開きません。

なので船内は常に酸っぱい匂いが漂っていて、酔わない人でも気分が悪くなるレベル。まだ外気を吸いに行ける小型船の方が、気分転換もできて、船酔いしやすい人でも楽かもしれませんね。さらに小型船なら1時間で済む航路も、「ぱいじま2」だと1時間40分超もかかりますので、揺れが1.5倍も長く続くことに!?

正直なところ、船酔いしやすい人は「ぱいじま2」はあまりおすすめではない気がします。むしろ小型船の方が我慢すればいい時間が短い分楽ですし、何より屋外デッキがあるので気分転換もできますからね〜。

ぱいじま2にはソファ席も!追加料金を払えば2階席も!?

ぱいじま2にはソファコーナーも!

船内には後方にソファコーナーもありました。しかしソファー席は完全に荷物置き場状態。酔ったときにここを使うのは無理だと思います。しかもすぐ隣がトイレなので、酸っぱい匂いが常にするソファ席。この後方部分は逃げ場がない酔った人がいっぱい居ますし、客席とトイレを往復する人が頻繁に通るので、居心地は良いとは言えないソファ席です。

2階の有料席は見にも行けない
波照間で下船時に2階から見た有料席

ちなみに「ぱいじま2」には、有料で座ることができる「2階席」がありますが、基本的に2階席はお金を払った人しか見ることもできません。でも波照間島での下船時に潮が引いているときは2階から乗船下船するので、その際に見ることはできました。

1階席がJALの普通席で、2階席がクラスJって感じでしたね。っていうか、2階席は与那国島への新造船の席と同じ印象でした。また1階なら縦揺れだけで済みますが、2階席だと高さがある分、横揺れも加わると思いますので、揺れはさらにキツそうです。さらにトイレが1階のみだと、その移動もままならない可能性も!?(2階のトイレの有無は未確認)。

「スーパーシート専用特別船室券」でしたっけ?+1000円の2階席のチケット。正直、その価値はない気がしますが・・・むしろ早めに乗船して、波照間航路の定番「後方中央席」をキープした方が、絶対に快適だと思います。船首の席や窓際の席は、座りたくなる気持ちはわかりますが、最も揺れる席。この「後方中央席」は早めに乗船してキープしましょう!

「ぱいじま2」の初乗船、まとめ


そんなこんなで初乗船した「ぱいじま2」。「○」で良かった点、「×」でイマイチだった点をまとめてみました。

×遅い!(小型船=60分:ぱいじま2=100分:フェリー=120分)
×小型船より大きく上下に揺れるので酔いやすい
×屋外に出る場所がなく外気を吸えないので酔いやすい
×船尾とトイレは客席と別部屋だが客席中ですっぱい匂いが充満
×2階席は横揺れも伴うので+1000円の価値はあまりない
○座席数が多いのでほぼ確実に乗れる
○シートベルトをしなくて良い(小型船は着用しないと怪我するw)

結論から言うと・・・

できれば乗りたくない!

船酔いはしない体質?なので、揺れの大きさは気にしませんが、とにかく「遅い」のが気になります。しかも船酔いしやすい人も乗船時間が長くなるのでさらに酔うような気がしますので、船酔いしやすいから「ぱいかじ2」を選ぶのはおすすめできません。小型船で1時間のところを、1時間40分(実際は1時間45分〜50分)はかかりすぎ!フェリーだと最速で2時間、通常でも2時間15分と30分しか変わりません。なのに運賃は2倍!(ぱいじま2往復5870円:フェリー往復3080円)

もちろんフェリーだと1日1往復しかありませんし、運航日も「火曜日・木曜日・土曜日」と第2・第4「金曜日」と、日程に自由がありませんが、揺れは比較的優しいと思います。何より座敷席があるので、船で横になることができますからね。もちろん屋外デッキも屋外席もあるので、船酔いしやすい方は片道でもいいのでフェリー利用をお勧めします。

ちなみにフェリーは、行きは石垣島を9時出港し波照間島へは11時着。戻りは波照間島を14時に出港し石垣島には16時着。

島滞在3時間弱になりますが、フェリーで日帰りも実はできます。といっても石垣島でのフェリー乗り場は、離島桟橋の対岸でめっちゃ遠いですし、チケット売り場も貨物ターミナル(ホテルチャイナシー近く)のコンテナ小屋にあるので、わかりにくいですけどね。

とにもかくにも「ぱいじま2」。

船酔いしやすい人には逆におすすめではないという結果になりました。その一番の理由は「時間」。1時間我慢すればいいところを、1時間45分も我慢するのは、船酔いしやすい方にはものすごい辛いことかと思います。おすすめは行きはフェリーで、帰りにこの「ぱいじま2」かな?(午後に小型船の便がないので)。

でも効率よく島巡りすれば、フェリーでも十分日帰りできますよ〜!何より運賃が「ぱいじま2」の半額!!

波照間島行きは火木土+第2第4金で計画しましょう!(高速艇で行く場合も抑えでフェリーをキープ)
posted by 離島ドットコム管理人 at 12:07 | 八重山エリア

2018年07月16日

【波照間島2018】ニシ浜の砂が増えている?あの岩が埋没??

ここ数年、気にはなっていましたが、2018年は特にその変化が著しくなっていました。

ニシ浜の砂が増えている!

それが顕著にわかるのが、ニシ浜の吾妻屋から正面右に見える大きな岩。それが徐々にでしたが低く感じられるようになってきて、2018年はついに大きな岩ではなくなってしまっていました。もちろん岩が縮んだり沈下したわけではなく、砂が増えたことによるもの。特に2000年から比べると、その違いは歴然!

2000年のニシ浜


2008年のニシ浜


2011年のニシ浜


2017年のニシ浜


2018年のニシ浜

スケール感がわかりにくいですが、2000年のときは人の身長よりも岩が高かったです。岩の上へ登るのもかなり大変でした。

2008年のものでも、岩の右側からじゃないと上まで登れませんでした。

しかし2011年頃からは岩の左側からも登ろうと思えば登れる感じになり、2017年では両手両足を使えば左側からでも登れる高さに。

そして2018年は手を使わずに階段感覚で左側から上ることができる高さに!?

2000年は身長以上の高さで、2018年は腰より低い高さ。

これってヤバくない?

ニシ浜の砂が増えると言うことは、逆にどこかの砂が減っていることでもあるので、島全体のバランスが崩れてきている証拠かもしれません。さらにニシ浜自体も砂が増えれば、珊瑚の生育範囲も狭くなっている可能性もあり、海の中の環境も悪化している可能性もあります。砂地では珊瑚は生育できませんので。

宮古島では大橋開通するたびに、潮の流れが変わってビーチの砂がえぐられるということはありましたが、他の島では砂の増減が顕著なところはあまり聞かなかっただけに、この波照間島・ニシ浜の砂の増加は深刻かと思います。

しかも波照間島は他の離島からは孤立している単独の離島なので、他の島から砂が流れ着いたことは考えにくく、根本的に海の流れが昨今の温暖化で変わっている可能性もあります。もちろん今回のこの光景は「台風直後」ということもありますが、しかし2000年から写真を並べてみると、台風だけの影響ではなく、根本的に砂が増え続けていることがわかります。

もしかすると数年後には、この岩が完全に埋没なんてことも・・・

既に2000年から比べると1m以上も砂が高くなっている次第です。

波照間島のニシ浜で何かが起こっている!?

今後もこの岩の高さはチェックして行きたいと思います・・・が元に戻ることはないでしょうが・・・

ちなみにニシ浜の砂の色も、以前は「真っ白」でしたが、現在は「肌色」と、色も明確に変わってきています。

ニシ浜で何が!?

2000年のニシ浜2008年のニシ浜2011年のニシ浜2017年のニシ浜2018年のニシ浜
posted by 離島ドットコム管理人 at 11:49 | 八重山エリア

【波照間島2018】ニシ浜への道をチェック!結論から言うと「あーあ?」

既に離島ブログでは速報でお伝えしていますが、ニシ浜への道が、大幅にリニューアルされていました。それを見るためだけに波照間島まで行ってきましたが、その価値はいろいろな意味であったと思います。写真だけじゃわからないことも、現地でいろいろわかってきました。

最初の坂も短くなった!

まずは最初の交差点からの坂道。これが今までの半分ぐらいに短くなりました。その理由は、今まで直角カーブだった部分が緩やかなカーブになったので、その分その前の直線の坂道が短くなったようです。なので今までのようなゆずの夏色「この長い長い下り坂を〜」ってイメージはなくなってしまい、最初の感動も薄れてしまった感じです。

コーナーの電柱がなくなったのは良いけど・・・

でも今回の整備で唯一?評価できたのが、あの邪魔だったコーナーの電柱がなくなったこと。景色がすっきりしましたね。でもトイレ&シャワーの電気ってどうなっているのだろう?もともと照明とかなかったのかな〜?そうなると今まであったあの電柱(電線)は何のために・・・

座ると手摺りで景色が見えないベンチw

そして今回のリニューアルで最も変わったのが、コーナー部分。直角カーブから緩やかなカーブになりましたが、さらにそのカーブにベンチが設置。しかーーーし、このベンチ。座るとモロに目線に手摺りが!?さらにベンチは何故か海ではない方向を向いて設置されており、意味があるのか謎。まぁ「ベンチ」ではなく「お立ち台」として考えれば意味がありますが・・・

またその手摺りも、今までは簡易なもので、その先の海も手摺り越しに望めましたが、このリニューアルで重々しい手摺りに変わってしまい、完全に景色を遮ってしまっています。この重々しい手摺りはないでしょう〜!

手摺りが邪魔で海が見えなくなった!

さらにその手摺りはニシ浜まで続いていて、完全に景色を遮っています。今までは海と道が一体になるいい光景だったのに、今は完全に黒い壁ができてしまった感じです。せめて手摺りを縦方向の桟ではなく、横方向の桟にすればいいのにね・・・。またこのコーナーからニシ浜までの道もかなり短くなっていて、ビーチまでの感動も小さくなってしまった次第です。

バス専用駐車場?団体のため??

そして他で変わったのが駐車場。今までは草むらに無理矢理停めている感がありましたが、そもそも波照間島で車移動するのはほとんどが宿の車。観光客でもレンタカーは滅多に使わないので、駐車場はなくても特に問題ありませんでした。なのに何故、駐車場を整備?よーーーく見ると、その駐車場の駐車スペースは、完全に「バス用」。4台のバスが縦列駐車するように、道路に標示が施されています。

もちろん波照間島に路線バスはありません。つまりこの駐車場は・・・団体ツアーのためのものなのは確実!さらにそんな団体を連れてこれるバスを持っているのは、あの宿ぐらい。そもそも今回のニシ浜のこの開発も、その宿主導の可能性が高そうだな〜ってうすうす感じていましたが、このバス専用の駐車場を見ると、予感的中したかもしれません。もちろん事実はわかりませんが、少なくともこの駐車場の形態を見る限り、団体客用ということは確実です。既に某C国の団体がニシ浜を荒らしまくって帰って行く光景を何度も見てますが、それがさらに助長されることは駐車場を見る限りは間違い無さそうです。

「あーあ!」です。

製糖工場もさらにモロ見え

また道路整備に伴って、周辺の木々を伐採したようで、ニシ浜への道からは製糖工場がモロに見えるようになってしまいました。今までは緑の後ろに製糖工場があった雰囲気でしたが、今は製糖工場から見下ろされている感じ。

こちらも「あーあ!」って感じです。

ちなみにこのリニューアル前と後の写真比較ですが、実はその内容を含めた新しい旅コラムが入稿済みなので、公開次第そちらでチェックしてみてください。まだ編集側のチェック中ですが、公開され次第ご報告いたします。

とにもかくにも、今回のニシ浜への道のリニューアル。結論から言うと・・・

「あーあ!」

でした(/_;)

いろいろな意味で・・・(味気ない道になったこと・不要なベンチ・邪魔な手摺り・団体客が激増する駐車場)

でもこれをチェックしに行った日、この道にもニシ浜にも誰一人居なかったのは奇跡だったな〜。7月でこんな誰も居ないニシ浜なんて、ここ数年じゃあり得ない話。それだけは救いでした^^ゞ

今回のニシ浜チェックを綴った離島ブログ
posted by 離島ドットコム管理人 at 11:48 | 八重山エリア