
正直、知りませんでした。最近、新石垣空港から石垣市街まで、トレーニングがてらにランニングするようになって、その計画に気づきました。なにせこんなデカデカとした看板ですからね。でも車だとあっという間に通り過ぎてしまう場所なので、気づかないかもしれません。
「石垣島白保ホテル&リゾーツ計画」
な〜んか、うさん臭さが漂っています。この看板のみでなんの説明も無いというのがうさん臭い。完全に「業者主導」で、周辺住民無視って感じですからね。そして調べると、まぁ出るわ出るわ、うさん臭い話。この記事も最初はこの看板のことのみを書く予定だったものの、うさん臭い話が山ほど出てきて、長くなってしまいました(/_;)
うさん臭い「石垣島白保ホテル&リゾーツ計画」
敷地面積:39,600m2建物面積:15,501m2
構造規模:4階建て/165室/ヴィラ36棟
年間利用者:10万人規模
建前上では「開業後は地元雇用を優先、地元生産農家の農水産物を活用した地産地消に努める」が、これは完全に口から出任せ。同じことをうたって建設したホテルで、地元から雇用を優先した例はありませんし、まして地産地消なんて全く行いません。そしてその口から出任せを踏まえて、ついに訴訟問題に発展したらしいです。リゾート開発で反対活動はあっても訴訟まで至った例は少なく、いかに今回のこの「石垣島白保ホテル&リゾーツ計画」がうさん臭いかがわかります。
石垣島・白保のリゾートホテル開発計画が訴訟問題に
なんと、世界的な環境保護団体「WWF」もこの開発を問題視しているようです。訴訟を起こしたのは白保の住民グループで、那覇地方裁判所に2018年9月20日に提訴。この計画が実現すると、下水設備が整っていない白保地区なので、ホテルの排水が海に流され、白保の貴重な珊瑚礁に多大な影響を与えるとのこと。住民1600人の白保集落に、いきなり年間10万人レベルのホテルができれば、確実に環境への悪影響は必至です。さらに調べると衝撃の事実が!?この計画の事業主。宮古島(クマザの宮古島東海岸リゾートホテル)や伊良部島(伊良部島ホテル&リゾーツ)で乱開発を横行しているあの・・・
「日建ハウジング」
・・・の子会社。今の沖縄で日建ハウジングといえば、「環境破壊業者(会社)」の代表格。利益のためだけに島を削りに削っているあの会社です。資本金がたったの5000万円で、背伸びしすぎる乱開発の嵐。どっからその資金が出ているのか、疑惑だらけのあの会社です。その子会社が、石垣島でまたしても背伸びした乱開発を計画とあっては、うさん臭さマックス。
しかも年間10万人もの施設の排水を、地下浸透で白保の海に流す計画ともあれば、建築士から見ても海への悪影響は確実。本気で環境保護をうたうなら、自前で下水処理場を造るべきです。地下浸透で外に垂れ流すなんてもってのほかです!!!
白保の珊瑚礁は、西表石垣国立公園の海域公園地区にも指定されており、さらに「沖縄県」の自然環境の保全に関する指針でも、最も保護の必要性が高い「自然環境の厳正な保護を図る区域」に指定されています。なのに石垣市は条例に基づく審査の結果「開発NG」と判断し、WWFも開発許可の決定機関である沖縄県に対し「許可しない」よう要請。しかし「沖縄県」は2018年3月28日付で、開発許可を交付。自分で自然保全の指針を作っておいて、自らそれを破壊する開発に許可を出すとは!?
「日建ハウジングと沖縄県がグル」の証明?
石垣市が計画NGといっても、政治家との癒着が強い沖縄県が献金欲しさのOK。あり得ませんね。沖縄県は自分にお金が落ちない「基地建設」にはNGをだし、自分にお金が落ちる「リゾート開発」にはOKをすぐ出すってこと。自然に生かされている沖縄が、自然を破壊することばかりしては、何十年後に必ず痛い目に遭います。
県知事も含めて、今の沖縄県には少しでいいので「県民」ならびに「自治体」の意見に耳を傾けて欲しいものです。その結果、無駄な訴訟にお金も人員も多大に割いているばかりで、肝心な県民の「春の叙勲申請間に合わず」なんて事態になってしまうんです!!!
県知事の自己満足優先で県民の叙勲おざなり
そんなことも垣間見れてしまう「石垣島白保ホテル&リゾーツ計画」なのでした。今の「沖縄県(知事&議会)」には何も期待できません。
うさん臭い「石垣島白保ホテル&リゾーツ計画」の場所
