
奄美大島だけど「宮古崎」。まぁ多良間島にも「
宮古市の森」とかありますが、多良間にはきちんとした理由がありますからね(しかも宮古ではなく宮古市だし)。奄美大島の宮古崎も、あくまで正式名称であって、実際は「ササント/笹の塔」と呼ばれることが多いみたいです。その理由は笹が多いというだけではなく、ここの笹を使って大和村の
群倉(ぼれぐら)などの茅葺き屋根を作っているとのこと。個人的には「宮古崎」の方がスッキリしますけどねw

しかし笹以上に、今の宮古崎はあることで一躍?有名になったらしいです。なにせ我が家にはテレビがないので全くわかりませんが・・・
大河ドラマ「西郷どん」オープニングのロケ地さっぱり分かりませんw(オープニングどころかワンシーンすら見たことない)
せめてその映像を宮古崎ササント入口にでも掲げてほしいものです。

ちなみに宮古崎ササントは幹線道路脇に駐車場がありますが、岬先端までは、もーーーれつに遠い。駐車場の距離案内でも既に「宮古崎まで1470m」。しかしその宮古崎が岬の何処を差しているか不明。感覚的には片道2kmは覚悟しましょう。さらに隣接する
国直海岸からも行けるみたいですが、確実に登山になるので、この宮古崎ササント入口駐車場からアクセスがおすすめ。

ちなみにこの入口から先へ車は無理ですが、自転車で途中まで行くツアーもあるらしい。しかし坂が猛烈なので、自転車より歩いた方が絶対に確実だと思います。宮古崎ササント内へのバイクなどの二輪車での乗り入れは、舗装を破損するので絶対に止めましょう。

宮古崎ササントの遊歩道はとにかくアップダウンしかありません。平坦な部分は皆無では?と思うほど。途中、国直海岸からのルートとの合流(下り)がありますが、迷わず登りましょう。

序盤は森の中の遊歩道ですが、途中で左側(西側)が開ける場所があり、そこからは国直海岸などの奄美大島西岸の海が望めます。長い遊歩道の途中にあるので、まさにこの景色はオアシスって感じでした。

繰り返されるアップダウンを越えると、今度は遊歩道の右側(東側)が開けた場所に出ます。この坂を越えれば、よーやく宮古崎ササント全体が望めてくるはず!?宮古崎まで350mポイントです。

坂を越えた先には岬!・・・は見えるが、めっちゃ遠い。「宮古崎350m」いったいどこまでだったのでしょうか?結果から言うと、GPSで計測しましたが、駐車場から展望台までは約1200mで、展望台から岬先端までは400m。入口にあった「宮古崎1470m」は謎の数値だったのでした・・・(最後の350mも展望台まででも岬先端まででもなく謎)

そして最初のチェックポイントの宮古崎ササント展望台。トイレはありますが水洗ではなくバイオトイレ。トイレは宮古崎に来る前に済ませましょう。また展望台も、前の写真でも分かるように、遊歩道から見下ろせる位置にあるので、景色は展望台より遊歩道からの方が開けています。

でも西側の海は展望台の方がよく望めます。国直海岸までは望めませんが、奄美大島西岸の海をまさに一望できます。手前の海も透明度が高くて、天気がイマイチな時でもかなり綺麗でした(リアルにこのとき小雨でした)。

そして展望台から宮古崎ササント先端を一望。まだまだ岬先端は通そうです。正直、景色的にはこの展望台以降は大したこと無いので、ここで戻るのが無難かと思います。

展望台先にある岬先端への道。いきなり、しゃがまないと通れない遊歩道になっています。しかも途中から舗装がなくなり、雨上がりだと泥だらけになりますので要注意。

森のような草木が密集したエリアを抜けると大草原になります。しかし道が何本にも枝分かれており、どれも行ったらまた戻らなければない道ばかり。どの道を選べば先端まで行けるのかは「あみだくじ」のように運次第w

選択が当たっているか否かはわかりませんが、とにもかくにも先へ先へと進みます。徐々に宮古崎ササントの先端が近くなってくる印象。その分、猛烈な暴風にさらされ、特に冬シーズンはかなり危険な風が吹き抜けますので要注意です。

宮古崎ササントの岬先端まで行く途中にも、このようなテーブルとベンチがあるポイントもあります。絶対に暴風でも台風でも壊れないような超頑丈造りが逆に切ないw

とりあえず「この先は海しか見えない」というポイントまではどうにか到達。しかし暴風がもの凄くて、じっとしていることができずに、写真だけ撮って退散。また夏場も岬先端は日影がないので、のんびりすることは難しそう。このテーブルセットに座ってのんびりできる時期はごくわずかだと思います。

実はさらに下りることもできましたが、あまりの暴風で断念。帰りの2km近い道のりもあるので、宮古崎ササント先端の先端は眺めるだけにしておきました。ちなみに駐車場から岬先端手前までにかかった時間。比較的歩くスピードが速い私でさえ往復に30分、一般的には往復で1時間はかかると思った方が無難です。

岬先端までひたすら下りだったので、帰りはひたすら登りかと思ったら、海から吹き上げる追い風で意外と楽。さらに帰りは背後に見えていた国直海岸一帯も望め、帰りはかなり楽しかったです。宮古崎ササントは「行きはよいよい帰りは怖い」ではなく、「行きは苦行で帰りは散策」って印象なのでした。
でも奄美大島西岸としては、この宮古崎ササントは是非とも行って欲しい場所だと思います。近くに国直海岸もありますし、その間にも国直サンセットパークもあって、見所が1ヶ所に集中していて観光するにも便利。今度は是非とも国直海岸から宮古崎ササントへ直通ルートをチャレンジしてみたいものです。
しっかし今回もでしたが、国直海岸へ行くときは必ず天気が悪いんだよな〜。一度も晴れたことがなく、今回も見事に小雨交じりの悪天候でした(暴風付)。
ちなみに西郷どんのロケスポットで宮古崎ササントのどの辺だったんだろう?(興味もないし調べる気もないw)
posted by 離島ドットコム管理人 at 11:33
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