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2010年08月07日

【奄美大島】金作原原生林

奄美大島には原生林が数多く残されていますが、奄美の中心都市「名瀬」から比較的行きやすい原生林が今回紹介する「金作原原生林」。公称では名瀬から車で片道30分と言われていますが、その道のりはかなり険しく、また原生林に入ってからは山道になるので、ツアーで行くことも多い場所。

でも今回はバイクということもあって小回りも利くのでフリーでチャレンジしてみることとしました。話によると途中から道が細くなって車同士だとすれ違えない場所も多いとのこと。もちろんガードレールなどは無いので、車だとかなり厳しい運転を強いられるかもしれません。反面、バイクだとすれ違いも自由ですが、その代わりに路面が荒れているととても走りにくく、カーブが多いと滑りやすい。

そのリスクもあるものの、今回の奄美では是非ともこの金作原原生林には行ってみたかったので、奄美北部を一回りしたあとの夕方からチャレンジしてみることとします。


しかし金作原原生林の情報がとにかく乏しく、どこから行くのか明確にわかりません。というのもルートがいくつかあるらしいのですが、どれも山道。通常では通らない場所なので、なかなか厳しそうでした。でも下調べで奄美大島の北の海岸線を通っている幹線道路にある「知名瀬」という集落から行くとわかりやすいと判明。ちなみに名瀬市街からも行けるらしいのですが、その場合は山道がかなり多いということなので、今回は無難な「知名瀬ルート」で行こうと思いました。問題はその知名瀬まで行くのは良いけど、その林道への入口が分かるか否か・・・。


と思ったら・・・「看板出てるじゃん!(笑)」
知名瀬集落の林道入口に「金作原原生林9km」ってでかでかと^^ゞ




しかもその先の林道にも小さいながらも「金作原原生林まであと何キロ」という表示が1kmごとに設置されていて、これなら迷うことは無いでしょう!という感じでした。でもさすがにその道のりは険しく、カーブが多いのはもちろんのこと、道幅が狭く、何より困らせたのが路面の状態の悪さ。きちんと舗装はされているものの、路面は濡れているし、また濡れた落ち葉がいっぱいでとにかくタイヤが滑る!車なら問題ないのかもしれませんが、バイクだととても厳しい道のり。

でもその道のりも既に「原生林?」というほどの自然でちょっと感動しました。




そして山道を7〜8kmほど進むと突然T字路にぶつかります。どうやら名瀬ルートと知名瀬ルートとの合流点らしく、知名瀬ルートから見ると左が名瀬、右が金作原ということなので、そのまま右に進むこととします。しかしこのT字路までが舗装路で、その先は砂利道。ちなみに名瀬ルートも見た限りは砂利道だったので、どうやら楽なルートはやっぱり知名瀬ルートだったのかもしれません。全9kmのうち7.5kmは舗装路でしたからね。なのでこのあとはバイクにはとても辛い非舗装路ですが、どのみち1.5kmということなら我慢もできます。




しばらくその砂利道を進むと今度は左に入る道を発見。そのまま真っ直ぐ行くと奄美西部まで抜けるようですが、いかんせん非舗装路なのでどこまでこの状態かは不明なので怖くてその先には行けません。ホントに、町まで繋がっているのか不安ですからね。というのも今回の奄美でよく目にしたのが崖崩れ。至る所で小規模ならがも崖崩れの現場を目にしているもので、山道になればなるほどそのリスクは高いです。なので今回は無難に寄り道せずに目的地だけを目指して進むことに。




っていうか既にこの入口から先は金作原の原生林なんでしょうけどね。さらに緑が深くなって空が望めなくなるほど。道はさらに荒れてすでに砂利もなく完全に土の山道。いわゆる登山道なのかと思いましたが、一応ここも公道で奄美大島の南側まで抜けるらしいです。でもここを抜けて南側へ行く人はまずいないんだろうな〜ってほどの悪路。車1台がやっとの道幅でしかも滑りやすい。




そんなこんなで道を進むと、その先でちょっとだけ広くなった空間を発見。そのまま進むと先の奄美の南側へと抜けるのでしょうがその先に抜ける道への入口もありました。しかも車が入らないように木の株で塞いであるのでなんか怪しい。この先に何かある?って感じでした。でも既に金作原原生林内には入っているので、その脇道の先に何があるかは全く不明。でも道があるならその先までどうしても行ってみたくなりますよね。しかもこの原生林までの道のりには所々にピンク色のマーキングがしてあり、いかにも登山やトレッキングのためのマーキングが施してあり、その脇道にもそれがありました。




幸い、履いている靴はトレイルランキング用なのでこういう悪路はへっちゃら。なので歩きで奥まで行ってみることとします。でも奄美にはハブがいるので細心の注意をはかりながら奥へと進んでいきます。でもしばらく歩いて気づいたのが徐々に下っていること。もしかしてこの道って金作原までの登山道を逆走している?そう感じながらも引くに引けなくなって進んでいくものの、道はどんどん荒れてきました。しばらくすると急激に下る道になってしまったのでさすがにここで断念。万が一そのまま下山しちゃったら、バイクを置いてある場所まで今度は別の手段で来なきゃなりませんからね。それは勘弁なので、その奥でUターンしてバイクまで戻りました。




でもバイクまで戻った際に気づいたのですがかなり奥まで入っちゃったようです。しかも帰りは上りなのでかなりキツイ!気づけば足下は泥だらけで登山とかトレッキングではなく、完全にジャングル体験のレベル。正直なところ、あの木の株まででやめておけばよかったと思いました。でも行ってみないと分からないので、まぁこれもまた良い経験だと思うようにします。

ちなみに帰りは来た道を戻ればいいだけなので気分的にも楽でしたが、先の知名瀬と名瀬の分岐点で行きは知名瀬ルートだったから帰りは名瀬ルートにしてみたかったものの、いかんせん砂利道。知名瀬ルートはすぐ舗装路・・・

迷うことなく知名瀬ルートで戻ることとしました^^ゞ

でも帰る先は名瀬なので名瀬ルートの方が早かったかもしれませんけどね。


そんなこんなで知名瀬入口からトレッキングも含めてかかった時間は片道30分。まぁそのトレッキングにかなりの時間を要したので金作原まで行く時間はその半分程度じゃないかな?知名瀬から名瀬までも15分ぐらいとすると、名瀬から金作原まではやっぱり30分というところが無難なラインなのかもしれません。

精神的にはもっと長く感じますけどね^^ゞ

でもがんばって行った価値は十二分にあったと思います。あの原生林。すごいです。一見の価値はあると思います。しかも名瀬からも時間がそんなにかからないので、時間的には気軽に行けると思います。ただし道は悪路でしかも細くて自分の運転だと大変。原生林のレクチャーを受けたりする意味でもツアーの方がお勧めじゃないかな?今回、行くには行ったけど、何がなんだか分からない部分も多かったので、それを教えてくれる人がいればその楽しさもアップすると思います。

何よりツアーだとあの悪路の運転をしなくて済むのが何よりですからね〜^^ゞ


でもね、この原生林のあとに奄美の山道をいろいろ通ったのですが、これに匹敵する原生林的な場所もいろいろありました。しかも道はきちんと舗装されていたりして行きやすかったりして・・・。まぁ名瀬からはかなり離れた場所なので、行きやすいか否かという点では金作原の方が良いですが、奄美大島をいろいろ回ってみるとこの原生林並みの光景も目にすることができちゃいます。

そういう意味でも奄美大島って魅力がいっぱいだと思います。特に山の中は。

今回の旅では奄美大島にかけることができた時間は1日半しかなかったので、それじゃ全然足りませんね。1週間ぐらいかけたらどんだけ楽しめるやら・・・。そう思えるほどスケールの大きな島でした。


▼金作原原生林へのルート(現地の看板の写真に追記)

posted by 離島ドットコム管理人 at 12:56 | 奄美エリア