
2017年5月31日で廃業してしまう、南大東島の民宿金城さん。先代から続く創業60年超の老舗民宿でしたが、残念ながら閉館してしまうそうです。
その理由(わけ)を聞いてきました。
一番の理由は「経営難」。しかもその原因は沖縄本島でも横行している「民泊」が、大東島でも横行していて宿泊客をかなり取られているとのこと。ネットで宿探しをしている人は、民泊の方に流れてしまっているようですからね。もちろん、この民泊は現段階では「違法」なんですが、なーなーでなし崩しになっているのはみなさんもご存じかと思います。でも実際は「特区」など限られた場所以外での民泊は、日本の法律では違法なんですよね。
日本の場合、旅館業法にのっとったものしか宿として営業できず、設備面なども宿ならではのものを設置しないといけないのですが、民泊はそれらの法規や設備を無視したものばかり。つまり現在の宿業界って「正直者は馬鹿を見る」状態なんですよね。お金や手間をかけて法令遵守したものが、違法な宿にお客さんを取られてしまっています。
そのあおりが、老舗民宿に至っている。それが今の日本の現状かもしれません。
そして離島の宿にもその波が。
「南大東島の民宿金城閉館」
残念でなりません。
ただ民宿金城さんの詳しい話を聞くと、どうやら女将さんの旦那さんが定年し、かねてからの希望で漁師をやるとのこと。そのため、宿を閉めても建物は旦那さんが管理してくれるそうなので、女将さんも今後は旅をしたりして、ある意味「隠居生活」モードになるとのこと。
なので「廃業」というよりも「引退(勇退)」という意味合いがあるのかもしれません。そう聞くとなんだかホッとしますが、それでも民泊による影響があるのも事実。
宿泊できるのは今月末まで(2017年5月31日宿泊分まで)。
残念ながら大東島への那覇からの船は現在ドック入り。今月中の船の運行はもうありませんが、もちろん飛行機なら毎日往来できます。しかも今なら民宿金城さんのオリジナルボールペンを無料でもらえます(笑)。
また先の話のように、旦那さんの漁師生活が上手くいけば、もしかすると「漁師の宿」的な感じで復活する可能性も!(超希望的観測w)
なのでホムペでも「廃業」という表現ではなく「休業」や「休養」という表現にしようかな?とも思っています。「廃業」だとネガティブな印象ですが、「休養」だとなんかポジティブ(笑)。
復活を期待しています!
<民宿金城の詳細情報/クチコミ>

