なので自ら探ってきましたw

滝がある場所は名瀬市街から島南部へと抜ける「朝戸トンネル」出口にほど近い「大川ダム」の上流。大川ダムまでは車で簡単にいくことができます。

大川ダムの右脇の舗装路をしばらく進みます。

しかし2021年夏の時点ではその舗装路の終盤で崖崩れ。といっても舗装路はこの100m先ぐらいまでしかないので、この手前で車を停めても大して距離は変わりません(駐車スペースも手前にあります)。

舗装路が終わったらあとは歩きになります(そもそも非舗装路はチェーンで車両進入禁止になっています)。歩くこと約1.5km。多少の高低差はありますがそんなに急勾配の道はありません。基本、湖畔の脇を歩く感じです。

しかし最後の最後で上り坂になり、その先には水力発電所か何かの施設があるようで通行止めになっています。

その行き止まりの脇からは水落の音が聞こえるも、うっそうとした林があって滝の姿は望めません。どうやら「轟の滝」は崖下にあるようです。その行き止まり部分から崖下に降りれるような場所は一切なく、もの凄い断崖絶壁になっていました。

しかし坂を下ってダム側に少し戻ると、登山やトレッキング慣れしている方なら一発で判る目印があります。いわゆるピンクリボン。まさにそこから滝に降りることができるみたいですが・・・

獣道どころか人が通った痕跡すらない。しかも超急勾配で坂ではなく崖をロッククライミングして下りる状態です。この写真でどこがルートか一発で判らない人はチャレンジすべきではありません。そんな超難関斜面を下ることになります。今回は両手両脚を使い、全身泥まみれになりながらどうにか下へ。

超難関の崖を下ると、急に静かで落ち着いた空間になります。そして右手に念願の「轟の滝」。

中州から見ると轟の滝の正体がわかります。滝のさらに上には砂防ダム的なものがあり、どうやら一部は人工的な滝だったようです。

滝自体は水落も滝壺も「マテリアの滝」に非常に近い印象。すぐ近くに大きなダムや湖があるので、清流や滝があるのはとても不思議な感じでした。
しかし滝に下りるまでのあの斜面は、今まで見た滝の中でも最難関だったと断言。「ピナイサーラの滝」でも人が通った痕跡があるだけわかりやすいですがここはそれすらないのに加えて、斜面ではなく崖を上り下りするので常に滑落の危険あり。奄美大島初心者や登山・トレッキングの熟練者ではない方は、絶対にチャレンジしませんように!装備も登山レベルのものが必要です(今回はそれを見越した装いで大正解)。
その代わりに動画もアップしておきますので、視覚的なものはバーチャルのみでお楽しみ下さい。
ちなみに斜面は高低差20mぐらいで斜度は60度レベルの壁です(=素手で6階建ての建物の壁を上り下りするレベルです)。